「いただきます」ってどうして言うのでしょう。
食事の前に挨拶を言うのは日本だけでなく、海外でもあります。
たとえばアメリカでは『食べましょう』、イタリアでは『良いお食事を』、
韓国では『よくたべます』という意味で挨拶をします。
日本の『いただきます』の意味は世界とはどう違うのでしょうか。
『いただきます』の意味は毎日のご飯に隠されています。
ご飯の中には、「こめ」「やさい」「さかな」「にく」があり、
体を元気にしてくれます。
そのご飯には作ってくれた人、ご飯をついでくれた人、
野菜やお米を作ってくれた人、魚を取ってくれた人の
大切な気持ちが入っています。
ご飯の中には大切に育てられた「いのち」がいっぱい含まれています。
「いのち」をいただくことへの「ありがとう」の気持ちをこめて
『いただきます』と言っています。
「米」という漢字は「八十八」と書きます。
たった一粒のお米にも88手間がかかっていることを意味しています。
「食育」という教育が薄れていく中、食べ物の大切さ、
大変さを教えることができるのはお母さんだけです。
『いただきます』までにたくさんの「想い」が
詰まっていることを教えてあげてください。
『いただきます』に感謝の気持ちを込めるのは日本だけです。
子どもは素直だからこそ、『いただきます』の意味を
教えてあげれば、ご飯を大切に食べてくれます。
ご家庭でぜひ『いただきます』の意味を教えてみてください。